DX (Digital Transformation) が注目を集めています。連日、ニュースやネットの記事などでも「デジタル」という言葉が飛び交い、経済産業省からも『DXレポート2』が発表されました。企業にとって、DXの取り組みは喫緊の課題といっても過言ではありません。
DXとは何か
DXで何がどう変わるのか
DXが自社にどんな影響を与えるのか
DXを理解し、DXに取り組むきっかけを作るため、DeruQuiがDXセミナーをご提供します。
DeruQuiが提供するDXセミナーは「企業視点」からDXの意味を考えます。
DX (Digital Transformation) の目的は、デジタル社会を前提に企業のあり方そのものを変革すること。経営、事業、組織、人、などなど。設備投資やシステム投資の前に、まずは、デジタル時代にどうビジネスを変革するか。そのためにどう組織や人を変えていくのか。
貴社の立場で、貴社に必要なDXを考えるためのヒントをご提供します。
DeruQuiでは、企業向け or 業界・顧客向けのDXセミナーを提供しています。
テーマ:別途ご相談 (参考:後述のテーマ例)
スタイル:オンライン or オフライン
時間:30〜120分
費用:応相談
ぜひ、お気軽に ご連絡 ください。
DXセミナーでお伝えするトピックスの例をご紹介します。分野・業界に関するDXの考え方については こちら をご参照ください。
以下の講師がセミナーを担当します。
中川 郁夫 (株式会社エクスモーション, フェロー / 大阪大学 招へい准教授)
白坂 成功 (慶應義塾大学, 教授)
小西 一有 (合同会社タッチコア, 代表)
DXとは。DXで何がどう変わるのか。DXが自社にどんな影響を与えるのか。まずは、DXを捉える考え方と視点について整理し、DXを推進するために必要な<DX思考>を紹介します。
DX (Digital Transformation)。メディアのニュースなども手伝って、言葉だけが先行しているようにも見えます。
デジタル化 (Digitization / Digitalization) と何が違うのか。
まずは、デジタル化とDXの違いを理解し、DXを捉えるための考え方と視点、加えて、DXに取り組む際に重要なDX思考について整理します。
デジタル時代、何がどう変わるのか。
例えば、情報は有事・分断から常時・共有へ、サービスの対象は大衆から個へ。
デジタル技術の普及・浸透は、生活 (教育、医療・福祉、etc.) や社会 (行政、街・家、etc.) はもちろん、企業活動の前提となる市場の仕組みも変えようとしています。
世界では、既に多数のデジタルビジネスが登場しています。
変化の本質を捉える<DX思考>で考えることで、市場の構造変革を前提に、デジタルの特徴を活かしたサービスが台頭してきていることが理解できます。
もしかすると、同時に自社の存在意義を脅かす可能性にも気づくかもしれません。
デジタル社会では経済モデルも変わります。デジタル経済は、単にネットを使ってビジネスをすることだけではありません。取引のデジタル化を理解し、それが市場の構造をどう変えるのか、さらには経済モデルがどう変わるのかを理解します。
デジタルテクノロジーの登場で取引モデルの多様化が進みました。
モノとカネを交換することを取引と考えたのは昔の話。現在は、お客様が誰かを容易に特定し「個客」の情報を参照してサービスを提供することが当たり前になりました。
匿名取引から顕名取引へ。取引のデジタル化は、取引の前提条件を大きく変えてしまいました。
取引のデジタル化が、匿名取引から顕名取引への変化をもたらしたことにより、必然的に市場も構造変革を迎えます。
匿名取引は大量生産・大量消費、貨幣価値によるモノの購入を前提とする市場でした。
顕名取引は「個客」一人ひとりに特別な体験を提供する、パーソナライズ前提の市場を推進します。
従来の経済学は産業革命以降の市場構造を理論的に体系づけてきました。大量生産・大量消費を前提に、規模と効率で「売り手」の生産性が向上すると考えます。
顕名市場は、パーソナライズを前提に個客体験を重視します。一時のモノとカネの交換ではなく、継続的な体験を提供することによる「個客接点」を通した Loyalty 向上が鍵を握ります。
市場の構造変革は B2C (コンシューマー向けビジネス) に大きなインパクトを与えました。モノとカネを交換することを取引と考え、規模と効率を追い求めてきた市場から、個客一人ひとりに特別な体験を提供することを前提とする顕名市場へのシフト。必然的にビジネスや企業戦略も大きく変わります。
顕名市場は個客の特定とパーソナライズを前提とします。もちろん、個客に紐づくデータとその活用が競争力と差別化戦略の最重要テーマ。
匿名化 (匿名加工データ) はマス (大衆) を対象に統計に基づくビジネスをした時代のもの。
顕名時代は、個客との価値共創を前提に、顕名個客データを活かすための戦略が事業の成否を決める鍵を握ります。
顕名市場では従来の技術戦略だけでは通用しません。理由は、デジタルがもたらした「つながり」で見える範囲が変わったから。
匿名市場では、お客様を特定せず、作り手の視点が重視されました。良いものを (万人に) 大量かつ効率的に作ることが重要でした。
顕名市場では、お客様の価値を重視します。個客接点、個客体験を実現する技術が競争力の源泉であり、差別化を可能にします。
顕名市場では経営戦略も大きく変化します。
匿名市場では、経営戦略は規模と効率を重視します。従来の経営学では、多数の経営指標が参照されますが、そのほとんどが、資本と生産の効率に関するもの。つまり作り手の理論です。
顕名市場では、個客価値が重要な意味を持ちます。個客接点の数と質、個客体験と Loyalty を経営指標とする経営戦略にシフトする必要があります。
市場の構造変革は B2B (企業間ビジネス) でも大きく変わりました。作って売る、から、使ってもらい続けるサービスへ。顧客企業のニーズや課題を把握し、それをサービスに反映し続けることが求められる時代になりました。
デジタルの本質は「つながり」をもたらすこと。モノを売るだけではなく、(安全に、便利に、効率的に) 使い続けてもらうことを考える時代になりました。
Pay By The MileやKOMTRAXに代表されるように、つながりを活かしたサービスが、B2Bビジネスの中でも広まりつつあります。
製販のつながりも変化の一つ。市場・顧客のニーズをリアルタイムに反映させる製造の仕組みも広がりつつあります。
つながりが浸透する世界では、エコシステムも大きく拡大します。重要なことは、エコシステムの全体像と、自社のポジショニングを理解すること。
デジタルは、あらゆる業界に構造変革をもたらしました。Amazonの例を出すまでもなく、業界再編・業際ビジネスが次々と生まれてきています。
エコシステムが拡大を続ける時代、自社の存在価値が問われ続けると同時に、多くの機会が生まれることもデジタル社会の特徴です。
エコシステムの理解と自社のポジショニングは、顧客企業との関係づくりでも大きな意味を持ちます。
エコシステムを理解せず、自社が提供するモノ・サービスに特化する企業は下請けの域を脱することはありません。
顧客企業とパートナーとして協調・共創していくためには、エコシステムの理解と、その先の世界観を俯瞰することが必要。エコシステムの成長に寄与する価値を提供できることが存在意義とも言えそうです。
DX (Digital Transformation) の核は「デジタル時代のコアビジネス」をどう作り上げていくか。コアコンピタンスを再認識・再構築し、デジタルを活かしてスケール可能なビジネスを創り上げていく。まさに、デジタル時代のイノベーションが求められています。
従来ビジネスの延長で効率化・改善を進めて辿り着くのは、連続的な成長 (漸進的・持続的イノベーション, Incremental/Sustaining Innovation)。
市場構造の変化、経済モデルの変化、ビジネスの前提が大きく変わる時代には、非連続な成長 (破壊的・急進的イノベーション, Disruptive/Radical Innovation) が求められます。
非連続を生み出すために、組織、人、加えて、経営と意思決定も変えていく必要があります。
非連続な成長を生み出す組織とは。
両利きの経営、2階建ての経営、などとも言われますが、既存のビジネスを回しながら、破壊的・急進的なイノベーションを生み出すのは容易なことではありません。
非連続な成長とは、既存の事業・組織にない価値を生み出すこと。経営の意思決定も、組織の作り方も、従来とは違う発想が必要です。
非連続な成長には、イノベーティブな人材の発掘と、成長・挑戦の機会作りが重要です。
既存の組織・事業に最適化された採用・教育・評価の仕組みは、既存ビジネスの連続的な成長を生み出します。
一方、非連続な成長には、既存の組織にない価値観を発掘し、枠を超えた挑戦につなげることが必要です。
教育、医療・福祉、街・家、企業・働き方、など、分野・業界を絞り込んだテーマでもセミナーを行っています。